ちまたでは「FPの資格は役に立たない」・「3級や2級程度では役に立たない」というような評価をよく目にします。
確かに指摘は一利あって、資格を取得するだけでは、役には立たないかもしれません。
実際のところは役に立てられるかどうかは、その人次第です。
更にいうと、その人の行動にかかっています。
少なくとも私の場合、FP取得でお金に対する考え方が大きく変わり、お金の知識を確実に活用できるようになりました。
今後の人生設計には絶対に役立ちます。
これは年齢に関係なく断言できます。
大人の金融リテラシーを高めるには、FP一択です!
私自身、病院事務員という仕事を続けながら、40歳代でFP資格を取得しました。
私の経験上から、取っておいて損のない資格だと言えます。
日本で「お金の知識」・「お金の教養」を得るためには最良の資格です。
FP資格のデメリット
まずはFPについて否定的な意見をまとめてみました。
これらの意見は間違いではありません。
実際のところ、1級やAFPなどの最上位資格を持っていないと、就職や転職の役には立ちません。
「持っている方が良い」程度の資格だと思います。
難易度も高くないのでそれなりに学習すれば誰でも合格できます。
FPは持っているだけでは役立ちにくいですね。
ごくまれに資格を評価して給料がアップする会社があるようですが、それもほとんど期待できません。
そして、資格がない人がファイナンシャルプランナーと名乗ることは違法ではありません。
お金のアドバイスは資格がなくてもできるということです。
FP資格の合格時点でのメリット
では、先ほどとは逆に「合格時のメリット」をいくつか上げてみます。
FPに合格し、受験団体に申請すると認定カードが発行されます。
前述したようにファイナンシャルプランナーは資格がなくても名乗れます。
でも下図のような認定カードは合格者にしか発行されません。
FPの正式名称は「ファイナンシャル・プランニング技能士」です。
ファイナンシャルプランナーではありません。
この認定カードを持っていると人に自慢できるので、それもメリットでしょうか(*^^*)
言うまでもなく、FPの資格を持っている人は、圧倒的に少数派です。
資格を持っていない人からすると、たとえ入門レベルの3級であっても、他の人からみれば「お金の教養」がある人になります。
一方で2022年度からは高校生への金融教育が始まりましたが、金融知識・金融リテラシーがある日本人はまだまだ少数派と言って良いでしょう。
金融庁が主導して金融教育を進めていますが、裏を返せば「今の日本人には金融リテラシーが足りない」と評価しているということです。
若いうちに金融教育をほどこし、欧米並みに金融リテラシーを高めて欲しいというのが本音でしょう。
ですが、すでに大人になっている人は、金融教育を受ける機会がありません。
その点から見ても、FPは大人が金融知識を得るための最良の資格だと考えられます。
FP資格を活用できる人
せっかく取った資格をしっかり活かしていきたいものですが、FPを活かすためには本人の意識がとても大切です。
資格を活かせる人の特徴をまとめてみました。
\FP資格を活用出できる人/
- かかった費用を取り戻す意思のある人
- FP資格を活かす意思のある人
- FPの知識を人に教えたい人、アウトプットが好きな人
- 資格を活かす目的がある
資格取得にかかる費用は高くても数万円もあれば足りますが、そのお金をしっかり取り戻したいという意思のある人は、FP知識を活用できます。
FPに限ったことではありませんが、資格を活かすために重要なのは、資格を取ってからの行動です。
要は、その人に資格を活かす意識・行動があるかどうかです。
例えば弁護士や医師の資格を持っていたとしても業務を実践し、経験を積んでいかないと優秀な弁護士や医師にはなれません。それと全く同じです。
残念なのは資格取得を目的としている場合、資格取得がゴールとなり、その後の発展性がないので資格を活かすことは難しくなってきます。
FP取得には30~100時間程度の学習時間が必要だと言われています。
学校の勉強やアルバイト、本業、家事などの合間を縫って、学習時間を確保するのは大変な人もいるでしょう。
また今まであった余暇の時間、趣味の時間を削る必要も出てきます。
それらを取り戻すための意識が必要で、ある意味、貧乏性のほうが良いのかもしれません。
それと人に教えることが好きな人は、教えることで自分の知識を整理したり、記憶の定着が促されるので、レベルアップに繋がります。
アウトプットは最高の学習法です。
学習した知識をアウトプットでブラッシュアップ!
人に伝えることは最高の学習法です。
FPの取得で得られる知識
FPの学習は次の6分野に分かれています。
- ライフプランニング、リタイアメントプランニング
- リスクと保険
- 金融資産運用設計
- タックスプランニング
- 不動産運用設計
- 相続、事業承継設計
FP学習の過程で得た知識を家族や知人に発信することで知識が深まり、そのことが自分の血肉となり、記憶の定着に繋がります。
私の場合、「5.不動産運用設計」以外の知識は、自分の身についてきたと感じています。
必要のない保険を減らしたり、資産運用に節税効果の高いIDECOやNISAを始めました。
当然、「ふるさと納税」もやっています。
これだけでもすでに、資格取得にかけた費用は取り戻せたと思っています。
資産運用と節税
「金融資産運用」の知識で知人にも株式投資を勧めてきました。
FPで学習した金融資産運用は自分にとって当たり前の知識となっていますが、周りの多くの人にとっては「知らないこと」なので、喜んで聞いてもらっているように思います。
そのうち一人は、ほとんど私のいいなりにIDECOを始めてしまいました。
商品選びも任されてしまいましたので、信頼されすぎです。
ホントはある程度、自分で勉強して欲しかったのですが・・
他にも複数の人に株式投資を進めましたが、元本割れを恐れて、投資に踏み切れない人もいます。
株式投資の鉄則ですが、口座開設は窓口でせずにネット証券を開設することです。
手数料が圧倒的にネット証券のほうが安くなります。
窓口で開設する証券口座は、手数料が高いので、投資で利益が出ても手数料で利益が大幅に減ってしまう恐れがあります。
50歳前後になって、こどもの学費や住宅ローンの心配がない人や生活資金を十分に確保出来る人はIDECOはオススメです。
通常、60歳まで投資商品の売却はできませんが、年間数万円の節税ができるので節税効果は絶大です。
サラリーマンとして長年勤めていますが、税金のことはほとんど考えたことがありませんでしたが、「タックスプランニング」を学ぶことで、節税の可能性を考えるようにもなりました。
サラリーマンは節税が難しい職業ですが、節税できないわけではありません。
まとめ
FP取得についてのメリット・デメリットについて書きました。
否定的な意見は、まさにそのとおりだと感じています。
しかし、FPを活かせないのはその人の意識や行動にかかっているといえます。
FPに限らず、資格は合格してからの方が大切で、合格してから知識や経験を積み上げてい
くことで効果が上がってきます。
周りの人に伝えることで、周りの人も幸せになり、自分の知識と経験が積み上がっていきます。
お金の知識を広く勉強できるのは、今のところFP以外に見当たりません。
私自身、FPを取得したことにより、お金の知識・マネーリテラシーが高まり、年間10万以上もお得になり、生活の「ゆとり」が増えてきたと感じています。
FP資格は「お金の教養」を学ぶ資格としてはとても優秀な資格だと断言できます。
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