昨年、私はファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得しました。
ファイナンシャルプランナーは人気の資格ですが、私の経験から言って、絶対に取ったほうが良い資格です。
私の場合、特に大きな目的意識がなく、”なんとなく取得した”というのが、実態ですが、控えめに言って、お金に対する考え方が大きく変わりました。
これまで、サラリーマンとして20年以上働いてきて、平均的な賃金を得てきた人生ですが、お金のことを考える機会があまりありませんでした。
”なんとなく取得”したFPですが、今となってはもっと早く取っておけば良かったと後悔しています。
私の二人の娘たちには、できれば社会に出る前に取得してもらいたいとも考えています。
自分だけでなく、親きょうだいや周りの人たちにお金の知識を提供でき、より多くの人を幸せにできる資格ではないでしょうか。
最近では高校生に金融教育が始まりましたが、大人の金融教育は、FPの勉強をすることが、現在考えられるものでは一番ではないでしょうか。
難易度・合格率
3級の試験は「FP協会」と「金融財政事情研修会(きんざい)」の2団体で受験することが可能です。
「きんざい」は会社経由で申し込む方が多く、FP協会はその他の方が多い傾向です。
試験内容はあまり変わりませんが、合格率には大きな差があります。
会社経由で申し込み方は、会社の指示で受験している方も多いのでモチベーションが高くない人が多い傾向になるので合格率はFP協会に比べてかなり低いです。
学科試験 | 実技試験 | |
FP協会 | 87.01% | 90.75% |
きんざい | 62.52% | 45.98% |
きちんと学習すれば、誰でも合格可能な試験であり、決して難易度は高くありません。
でも学習しなければ合格しないのは、きんざいの結果を見れば一目瞭然です。
試験は学科試験と実技試験とありますが、両方ともペーパーテストです。
お金の知識が豊富になる
FPの受験勉強の過程でお金の知識は確実に増えました。
そして受験後も知識は増えていきます。
人生においてお金のことを「損する」機会を減らすことが、できるのがとても良かったと実感しています。
知らず知らずのうちに損していることがわかってしまいました。
ファイナンシャルプランナーの志望動機で多いのが「お金の知識を増やしたい」ということが挙げられます。
豊富な知識で、お客さん(依頼者)の問題を解決するのがファイナンシャルプランナーの仕事ですが、自分のお金の知識を増やすために、資格取得を目指す方も多いようです。
また「お金の知識」を増やすだけでなく、”経済の流れを知りたい”という気持ちで勉強される方も少なくないようです。
FPの学習過程で直接的に”経済の流れ”を学ぶ機会は少ないですが、資格取得を目指す過程や取得後にはお金の知識だけでなく、経済の知識も自然と入ってくるようになります。
資格の活かし方・必要性はある
FPを勉強することで自分だけでなく、周りの人にもお金の知識を提供することができます。
金融商品や税金、ローンなどの仕組みはとても複雑で、普通に暮らしていると、その中身を理解することはなかなか難しいものです。
他人に進められるがまま投資をしてしまったり、営業マンから提案された保険にそのまま入ってしまったりということがあります。
ある程度の知識があれば、危険な投資や不利な保険には入らずに済むことになり、知識が増えることで危険な話が近づいて来なくなります。
自分の周りの人に近づく危険を回避させてあげることもできるでしょう。
お金を守るためには資格取得の必要性があると考えられます。
総じて、「お金の防衛資格」とも言えるでしょう。
一方で就職に役立つという方もいるかもしれませんが、私はそうは思いません。
FP資格の最高位(AFP)まで行けば就職に有利になるでしょうが、3級程度だと、評価されるケースは少ないと考えられます。
とはいえ、資格取得を否定しているわけではなく、自分の暮らしには必ず役立つ資格だと断言できます。
新入社員として採用されるためには上級資格が必要ですが、現在の職場で役立つケースは3級でも十分にあります。
例えば、FPは労災保険や雇用保険の知識を身につけることになります。
ほとんどの会社では労災保険や雇用保険に加入していますが、その仕組みや実態は担当者でないとなかなか理解できません。
でもFPを取得することで、その仕組みを理解することができるのです。
経験談から投資・節税を実践
FP資格を取得してからは、お金にかかわる情報が自然と入ってくるようになります。
これまで、通り過ぎていった情報が気になるようになり、その情報を調べるようになります。
その例として、ふるさと納税・株式投資・IDECO・ETF・贈与税・相続税など、数えればキリが無いほど、たくさんの言葉に接して、その意味を理解するようになりました。
そして、その知識を活かして、適正なリスクを取った投資も始めるようになり、比較的安全な投資を始めることができました。
もちろん、どれもFP資格がなくても始められることですが、資格取得の学習をする中で興味を覚え、意味を理解してから始めているので、知人に説明することもできます。
スマホの画面には自分の検索履歴から似たような情報が出てくるので、FPの勉強をする過程で、お金の情報が流れてくることになります。
その情報をクリックするとさらに同様の情報が増えてくるようになり、自分の知識もどんどん増えて蓄えられるようになります。
私には高齢の両親がまだ存命なので、両親の預貯金、資産や年金を確認する意識も生まれました。
大きな財産があるわけではないので、相続の心配は不要かもしれませんが、備えや心構えができるようになりました。
資格取得に必要な勉強時間
一般的に3級の学習時間は100~150時間と言われています。
試験日まで3ヶ月ある場合、毎日1時間ちょっとボチボチやれば十分に合格できることになります。
自分の経験上、学習し始めは、かなり力を入れて取り組みましたが、徐々に弛んできて、最後は惰性になってしまいましたが、それでもなんとか合格できました。
まとめ
自分自身の経験からファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得のために高い志は必要ないと思っています。
自己研鑽や「なんとなく・・」で始めても十分に合格できる資格です。
そして、取っておいて絶対に損はない資格です。
私は40代で取得しましたが、可能な限り早い時期に取得しておくことが、残りの人生分だけ「お得」になるように思います。
若ければ若いほど、人生に良い結果をもたらします。
お金の知識は自分で勉強することが一番大切だとは思いますが、即効性を求めるなら専門家に相談することも選択肢です。
お金は大切に・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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